一升瓶(イメージ)

エピソード5 だれにも知られず停学処分

あれは、1年生のクリスマスイブ。

そう、2学期の終業式だ。

終業式で校長は、

「今日から休みに入りますが、長い休みで気が緩みがちなので、今日から羽目を外さず気をつけて行動するように」

と。

 

しかし、羽目を外してしまった。

 

当時、仲の良かったKと、学校が終わったらいつも私の家でグダグダ遊んでいた。

その日も、私の部屋に寄って、学校のことなど喋りながら・・・

夏ぐらいからかな、たまに家でビールやらお酒を飲むようになり、その日は、日本酒、それも一升瓶を二人で飲んでたwww

たぶん、二人で半分以上空けたんじゃないかな(笑)

その後、Kはフラフラになりながら帰っていった。

 

 

そこまでは、よかったのだが・・・次の日の朝。

 

 

当時の体育の男の先生だったかな、電話があり、

「おまえ、昨日、酒のんだやろ?」

「えっ?」

「わかってんねん。だれと飲んでてん?」

「・・・」

 

Kは、帰宅の途についた後、八戸ノ里の駅のホームで寝てたらしい。

駅員さんが起こしに声を掛けたのだが、見境もなく暴れたようで・・・

そのまま、急性アルコール中毒で病院へ運ばれたということだ。

 

ということで、先生からは厳しいお叱りとともに、3日間の停学処分を言い渡された。

でも、学校休みやん〜、と思っていたら、世の中そんな甘くはなく、休み中の停学は学校で監禁されるのだ。

世の中はクリスマスだというのに・・・

 

花園高校の広い会議室にKと二人入れられ、当時の担任は木村先生だったかな、1時間近く説教を食らい、この3日間は冬休みの宿題をするように、と言って出て行かれた。

 

当時、私は数学と理科が得意で、Kは国語、英語が得意だった。

当然の分担作業。

冬休みの宿題のほとんどは、1日目の夕方には終わっていた。

宿題なんて、集中してやればすぐに出来るもんなんやなーと二人で笑いあったのを思い出す。

 

あとの2日間は、やることもなくなったので、紙飛行機作ったり、紙を丸めて野球したり・・・

 

宿題も終わったし、意外と楽しい停学処分やったかな(笑)

休み中の停学だったので、たぶん、だれも知らなかったんじゃないかな、俺達が停学になってたこと。

 

木村先生、当時は心配かけてごめんなさい。

お酒飲むのはほどほどにしておけばよかったです。

あ、いや、未成年の飲酒はダメです!

 

Kとは社会人になってからもしばらく付き合いはあったが、最近は音信不通。

来年、花園高校20期生の卒業30周年同窓会が開かれるので、彼と再開できるのを楽しみにしたい。

 

1組(T)