
エピソード3 奇跡のノーサイド
エピソード3
『奇跡のノーサイド』
高2の秋、近畿大会大阪予選決勝戦。
相手は大阪屈指の強豪高。
キックオフのホイッスルがグランドに響いた。
20期生の初めての決勝戦にみんなが緊張して力が発揮できない。
前半戦は 0対8 と一方的に攻められた。これが強豪校の実力かと痛感。
後半に臨むとき、キャプテンが叫んだ。
花園での1勝を夢見て、おれたちは何をゴールに決めてなにを犠牲にしてきたのか。
俺らの後ろには来てくれた花高の仲間がおる。
この試合、絶対負けへん。
流れを変えてくれたのは花高の大声援だった。
ついに俺たちの反撃が始まり、奇跡が起ころうとしていた。
みんなの声はサインが聞こえない程、グランドに響き渡った。
それが心の支えになり、奇跡のプレーが次々と生まれた。
そして気が付けば後半は一方的に攻めていた。
10対8 ついに奇跡のノーサイド
近畿大会への切符を手にしたのだ。
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